サルの被害から農作物などを守ろうと、犬を訓練してサルにけしかけて山に追い返す「モンキードッグ」を取り入れる自治体が増えている。
2008年度末には21府県の42市町村に広がり、194頭となる見通し。飼い犬の訓練に補助費を出す自治体が多いが、「北限のサル」で知られる青森県・下北半島のむつ市では8月から全国で初めて市が専用犬を飼育し始めた。
むつ市は、ジャーマンシェパード2頭を飼育。野猿監視員の片川直一さん(50)らの「前へ」の指示で、林の中へ分け入り、大声でほえるとサルの鳴き声がやんだ。鳴き声のする方にどんどんけしかけ、山に追い込んでいく。
片川さんによると、モンキードッグに重要なのは、サルをどこまでも追い掛ける好奇心の強さ。警察犬訓練所で3~4か月ほど命令を受けて追い掛け、ほえるといった訓練をする。
農林水産省などによると、サルは温暖化で活動範囲が広がり、過疎化で農村に人がいなくなったこともあって約10年前から被害が目立ち始めた。毎年1万匹前後捕獲するなどしているが、被害は横ばいで06年度は約16億3000万円。
補助制度は05年、長野県大町市で始まった。市職員の飯島大治(だいじ)さん(42)が04年夏、畑に現れたサルに農家の飼い犬を連れて近づいたところ、サルはすごい勢いで山に逃げ帰った。「『犬猿の仲』という言葉が頭に浮かんだ」といい、市が補助し、農家の飼い犬16頭を訓練した。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080920-00000025-yom-soci
