徘徊する高齢者に愛犬家がひと声
愛犬家をネットワークで結び、その“目”を借りて徘徊(はいかい)高齢者を捜索する試みが来年度、東京都練馬区でスタートする。
ペットブームで愛犬家は増加傾向にある。毎日欠かさない愛犬の散歩中に、ご近所で目配りしてもらおうという計画だ。
「家に帰れなくなっちゃったの……」。昨年12月10日、練馬区中村の主婦渡辺喜久子さん(83)は、買い物に行こうと家を出たところで、キョロキョロと周りを見回している70歳代の女性に出くわした。「どうかされましたか」。声をかけると、女性は不安そうに打ち明けてきた。
名前や住所を尋ねると、住まいは数百メートル先。近くまで一緒に行くと、「あっ、あれが私の家なんです」と家を指さし、ほっとした表情を浮かべた。
練馬区南部5地区ではこの日、折しも徘徊高齢者を保護する模擬訓練が行われようとしていた。区職員が徘徊高齢者にふんして街をうろつき、5地区の住民で捜す訓練だった。渡辺さんの家にも、区から徘徊高齢者の特徴を記したファクスが届く予定だったが、その前に本当の迷子のお年寄りを見つけたのだった。
同じ頃、区内の運動公園で、住民の女性が道に迷っていた高齢男性を発見。徘徊情報を意識しながら参加者が町に繰り出したことで、約2時間の間に、本物の徘徊高齢者が2人も見つかった。
この成果は関係者を大いに驚かせた。徘徊高齢者捜しは、町会役員や民生委員だけではどうしても人手が足りない。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000748-yom-soci
