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愛犬をつれた名探偵 ペット探偵 1 (ランダムハウス講談社 シ 2-1 ペット探偵 1) |リンダ・O・ジョンストン

愛犬をつれた名探偵 ペット探偵 1 (ランダムハウス講談社 シ 2-1 ペット探偵 1)愛犬をつれた名探偵 ペット探偵 1 (ランダムハウス講談社 シ 2-1 ペット探偵 1)
リンダ・O・ジョンストン
ランダムハウス講談社 刊
発売日 2007-03-02


動物との出会いに救われるアマチュア女探偵。 2007-12-19

アメリカで人気上昇中のコージー・ミステリー、ペット・シッター探偵ケンドラ・シリーズ第1作。本書の魅力は、まず最初に登場する多彩な動物達の可愛らしさが上げられます。犬部門では、キャバリアのレキシー、秋田犬のオーディン、シベリアン・ハスキーの子犬たち、ウサギ、そして最後に印象的な錦ヘビのピタゴラスです。でも、何と言っても一番の読み所はヒロイン・ケンドラの逆境にあっても決して挫けず諦めないで、粘り強く勇敢に殺人犯にも立ち向かって行く生きの良さにあると思います。名探偵にも色々とあって頭脳明晰でなくても、行動派のハードボイルド探偵としての素質は感じます。素人だけにピント外れで勘に頼って自分の嫌いな容疑者を頑固に追いかけたりもしますが、しつこく嗅ぎまわって藪をつつき、遂に‘犬も歩けば棒にあたる’式に犯人に辿り着きます。そして、思わぬ危機一髪に遭遇するのですが、機転を利かせ素晴らしいアイディアを思いついて冷静に事態を収めます。ケンドラは順風満帆だった弁護士生活から転落させられ、偶然の成行きからペット・シッターとして生きる道を選びましたが、下積みの苦労を経験し動物達とも触れ合う事で逆に人間として成長出来たと思えます。弁護士を本業とする著者は、五里夢中のストーリーと思わせて、さり気なく伏線を張っており、事件の動機には作者の人生経験が生かされています。長さを感じさせないスピィーディーな展開と読者を飽きさせないエピソードを積み重ね、生き生きとしたヴァイタリティ溢れる女探偵の魅力で読ませる、今後の進展が楽しみなシリーズと言えましょう。


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